DemeJ 簡易取説

2010/05/22 rev. BDエディション対応
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盤面の操作


メインウインドウの配置
メニューバーの下にボタンと数値欄,下の大半が盤面

メニュー


ボタンと数値欄


おためし

 「いろてるうちにわかるがな」な方へのチュートリアルです.まぁ,下記の順にやってみてください.

●DemeJ の起動
 →DemeJ.jar をダブルクリックなどして起動してください.
 【激注】JAVAは初起動のとき驚異的に時間がかかる(!数分間無反応!)ことがあります.
  その場合は根気よく待っていただくしかありません.二度目以降は常識的なスピードで起動します.
 →画面左上に現れたウインドウにじわじわ虫の輪郭が並び,色がついていきます.
  (ロード中です.お待ちください)
 →表示を完了した感じ(下図)になったら横長ウインドウの[OK]をクリック.


ロード完了
 →縞々の地形が表示されます.
 →[MAX]ボタンをクリック.
 →ウインドウが大きくなり,使える感じになります.
  (小さいままでも問題ありませんが)

●初期状態を作る
 →メニューの[Culture][New World]を実行してください.
 →確認のため何回か(4回)横長ウインドウが出現します.どんどんクリックして進めてください(下図).
 →お好み焼き状の地形ができ,虫だらけになったあと,虫がちらほらいる状態になります.
  数値欄の[g:1]という表示は「一世代目」という意味,これが初期状態です.


New World の実行

●世代を更新してみる
 [GNR]ボタンをクリックすると世代が更新されます.
  (多分殖えると思う)
 →続いて何回か押すと,どんどん世代が進みます.
  (多分どんどん殖える一方,絶滅するのもいると思う)
 →でも見た目のバリエーションは減ってるかも.
 →[Analyze][Identification]を実行すると何種いるかが分かります.
 →盤面の個体をクリックすると,数値欄にその個体の情報が表示されます.
 →虫が居ないところをクリックすると,場所の情報しか表示されません.
 →[Culture][Continuous Generate to (Run)]を実行すると,小さなダイアログが開きます.
 →ダイアログの中身を書き換えず,そのまま[OK]すると,100世代まで連続更新します.
  (ウジャウジャ殖えるので,多分キモイと思う)

●形質空間での分布の確認
 →[Analyze][Mating Char. & Color Pattern]を実行すると,赤い点の散らばった散布図が4枚表示されます.
  左上の粗いのが「頭胸色」と「翅鞘色」の組み合わせを示しています.
  他の三枚は「配偶行動」「交尾器形態」「生理」の三形質です.これらが近い個体どうししか交雑できません.
 →[Analyze][Identification]を実行してみてください.
 →地理的分布図が色分けして表示されます.これが同定結果です.
 →もう一度,[Analyze][Mating Char. & Color Pattern]を実行すると,散布図も色分けして表示されます.
  各色(つまり各種)は一定距離以上の隙間で隔たっているはずです.
  平面的な散布図三枚ではどうも「隙間」がはっきりしないとき…
 →[Analyze][Mating Char. in 3D]を実行,散布図をマウスで掴んでグリグリ回してみてください.

●ファイル操作
 →ランダム生成した地形は[Files][Save Map]でファイルとして保存できます.
  (なるべく拡張子を"*.trr"にしてください)
 →現在の個体群は[Files][Save Life]でファイルとして保存できます.
  (なるべく拡張子を"*.btx"にしてください)
 →別途,準備した地形ファイル,個体群ファイル,設定ファイルを[Files][Load Map]等で読み込む事ができます.
  (これらのファイルの新規作成および編集はWindows用アプリ"DMD"で行います)

●他の操作および終了
 →終了は[Files][Quit DemeJ]です.
 →この[おためし]では虫が飛ばない設定(デフォルト値)のまま実行しています.
  ([View][Condition]で確認すると,mig.のMutationが0,Tension for Migrative Activityが0になっている)
 →同様に地域適応も生じない設定(デフォルト値)のまま実行しています.
  ([View][Condition]で確認すると,lat.のMutationが0,Advantage of latitude Adaptationが0になっている)
 →同様に高度適応への突然変異が起こらない設定(デフォルト値)のまま実行しています.
  ([View][Condition]で確認すると,alt.のMutationが0になっている)
 →このあたりの設定を変更することで,もっと面白いことになります.
  (これらの設定は"*.cnd"ファイルに保存されており,テキストエディタで編集可能)


【連絡先】

兵庫県博 系統 沢田佳久
saw@nat-museum.sanda.hyogo.jp