「いろてるうちにわかるがな」な方へのチュートリアルです.まぁ,下記の順にやってみてください.
●DemeJ の起動
→DemeJ.jar をダブルクリックなどして起動してください.
【激注】JAVAは初起動のとき驚異的に時間がかかる(!数分間無反応!)ことがあります.
その場合は根気よく待っていただくしかありません.二度目以降は常識的なスピードで起動します.
→画面左上に現れたウインドウにじわじわ虫の輪郭が並び,色がついていきます.
(ロード中です.お待ちください)
→表示を完了した感じ(下図)になったら横長ウインドウの[OK]をクリック.
●初期状態を作る
→メニューの[Culture][New World]を実行してください.
→確認のため何回か(4回)横長ウインドウが出現します.どんどんクリックして進めてください(下図).
→お好み焼き状の地形ができ,虫だらけになったあと,虫がちらほらいる状態になります.
数値欄の[g:1]という表示は「一世代目」という意味,これが初期状態です.
●世代を更新してみる
[GNR]ボタンをクリックすると世代が更新されます.
(多分殖えると思う)
→続いて何回か押すと,どんどん世代が進みます.
(多分どんどん殖える一方,絶滅するのもいると思う)
→でも見た目のバリエーションは減ってるかも.
→[Analyze][Identification]を実行すると何種いるかが分かります.
→盤面の個体をクリックすると,数値欄にその個体の情報が表示されます.
→虫が居ないところをクリックすると,場所の情報しか表示されません.
→[Culture][Continuous Generate to (Run)]を実行すると,小さなダイアログが開きます.
→ダイアログの中身を書き換えず,そのまま[OK]すると,100世代まで連続更新します.
(ウジャウジャ殖えるので,多分キモイと思う)
●形質空間での分布の確認
→[Analyze][Mating Char. & Color Pattern]を実行すると,赤い点の散らばった散布図が4枚表示されます.
左上の粗いのが「頭胸色」と「翅鞘色」の組み合わせを示しています.
他の三枚は「配偶行動」「交尾器形態」「生理」の三形質です.これらが近い個体どうししか交雑できません.
→[Analyze][Identification]を実行してみてください.
→地理的分布図が色分けして表示されます.これが同定結果です.
→もう一度,[Analyze][Mating Char. & Color Pattern]を実行すると,散布図も色分けして表示されます.
各色(つまり各種)は一定距離以上の隙間で隔たっているはずです.
平面的な散布図三枚ではどうも「隙間」がはっきりしないとき…
→[Analyze][Mating Char. in 3D]を実行,散布図をマウスで掴んでグリグリ回してみてください.
●ファイル操作
→ランダム生成した地形は[Files][Save Map]でファイルとして保存できます.
(なるべく拡張子を"*.trr"にしてください)
→現在の個体群は[Files][Save Life]でファイルとして保存できます.
(なるべく拡張子を"*.btx"にしてください)
→別途,準備した地形ファイル,個体群ファイル,設定ファイルを[Files][Load Map]等で読み込む事ができます.
(これらのファイルの新規作成および編集はWindows用アプリ"DMD"で行います)
●他の操作および終了
→終了は[Files][Quit DemeJ]です.
→この[おためし]では虫が飛ばない設定(デフォルト値)のまま実行しています.
([View][Condition]で確認すると,mig.のMutationが0,Tension for Migrative Activityが0になっている)
→同様に地域適応も生じない設定(デフォルト値)のまま実行しています.
([View][Condition]で確認すると,lat.のMutationが0,Advantage of latitude Adaptationが0になっている)
→同様に高度適応への突然変異が起こらない設定(デフォルト値)のまま実行しています.
([View][Condition]で確認すると,alt.のMutationが0になっている)
→このあたりの設定を変更することで,もっと面白いことになります.
(これらの設定は"*.cnd"ファイルに保存されており,テキストエディタで編集可能)