買っておこうかな,持っておこうかな,的な気持ちで入手した機体です.発売9年後という時期でした.
例によって型番が分かりにくくしてあり,銘板を見ても判別困難です.文献と照合すると,1999年04月発売の iMac (Rev. D)というやつと推定されます.
2008年4月に超安価で落札,送料に6倍以上かけて送ってもらい,いそいそと起動したところ,おやおや? 高価な事で有名なあのソフトがインストールしたままですやん,大将.
ほんとうは System 8.6 の Java で DemeJ を動かしたかったのですが,すぐにこのシステムではいわゆる"Java2"が動かない事が判明.あっさり断念しました.
Java はバージョンの対応がややこしくて,いろんな環境で動かそうとすると,「どのバージョンのソースをどのバージョンむけにコンパイル」みたいな指定をする必要が出てきます.
DemeJ では特に新しい機能を使っているわけではないので,なるべく古い形式で書いて,なるべく新しいコンパイラを用いて,古い環境向けにコンパイルする,ことになります.それでも System 8.6 向けのものは生成できません.言語仕様上,同等のものが書けないのです.
Mac の Java は System 8.6 向けの最終版が MRJ2.2 と呼ばれるものですが,これは JDK1.3 に相当するそうです.その状態でほったらかしでした.一時のアプレット・ブームのときには「Java を動かすなら Mac!」みたいな勢いだったのに,その後の意欲のない Java 対応にガッカリです.
というわけで「System 8.6 の Java で DemeJ を」の野望は,メモに[2.2.5⇔1.1.8]と書いて,放棄.
この企画としては,Deme(M) の作動状態を表示するだけです.
ところがこの撮影をしたのを最後に,立ち上がらなくなりました.電源オンのランプさえ点かない状態に! はは〜ん,時計の内蔵電池切れです.後日,800円の電池を交換したら完全復活.本体より高いんですけど.
ほぼ動態保存扱いとはいえ,フロッピーや ZIP を読んだり,画像の色数を落としたりと,この機械でしかできないことが次第に増えてきており,これはこれで貴重な存在ではあるのです.
高価な事で有名なあのソフトは,時々しか使いませんが,大変重宝しております.
ところで iMac の発売から数年,世間は何でも iMac 的なものだらけでしたねぇ(1998年にボンダイブルー,1999年からキャンディーカラー).
同じ物の色違い,同じのものの透明成型品.カラバリだのスケルトンだの.
憶えておられますか? > 皆様
iMac,並べて売る上で5色必要だったのでしょうが,当然,あまり人気のない色もあります.青紫(正式には「グレープ」と呼称)なんかはそうなのかも.
それが型落ちの展示品現品限りで売りに出され→ そんなに安いのだったら手持ちのソフトをインストールしてお父ちゃんのiMacデビュー用にプレゼント→ やってみて要らんかったらオークションに出したらええやん.
そして数年後,やっぱり邪魔なだけやから売ってしもた.みたいな事を想像.
ところで,この iMac のマウス,丸いマウス,人間工学を度外視してますよね.オブジェとしての美しさのために不便を承知でこの形状.そういうところが嫌いです.
置物として最適化してます.置いて眺める,こそ正しい使用法かも.5色コンプで動態保存したいなぁ(ウソ).
皆様,これがブラウン管です! かなり熱を出します.上に猫が寝そべり,中にはゴキブリが住んでいる,二十世紀のパソコンでございます.