20周年特別企画 歴代機材での作動確認

【12】 LifeTouchNote


← 20周年特別企画のページへ
← ツノヤハズのページへ

 わりと大きい,めずらしい「書く系」の Android です.

 2011年11月,ちょうど Android をさわり始めた頃に,よく行く家電量販店で 9800 円でたたき売られていたのを衝動買いしてしまいました.発売は同年3月だそうですから,8ヶ月でこの値段には何か理由があるのかも.
 展示品処分っぽい感じで,赤値札が貼ってあるのに,売ってくれというと「担当者が不在なので,あらためてご来店を」とかいう話.
 売り場から下げて保管してもらい,翌日行って購入.
 変な機械,誤解されがちな外見なので「これはパソコン(Windows とか Mac とかの)ではありませんが,大丈夫ですか?」くらいの説明があるかと身構えていたのですが,今回もそういう確認はありませんでした.

 値段にちなんで個人的に「NEC-98」と命名.
 Android 2.2 です.DEMOID などは標準のブラウザで問題なく作動.タッチパネルのピンチ操作での拡大縮小こそできませんが,キーボードで快適に操作できます.

LifeTouchNote

標準ブラウザ上で DEMOID が動いている LifeTouchNote

 この時期,野良 WiFi 環境(といっても,危ないやつではなく Freespot とかマクドとかの)を開拓していたので,車に積んで出かけたりしました.
 カフェでカチョカチョ書いてクラウド,ていう,世間的に模範とされる図に近いこともしてみました.そういう服装ではありませんが.たしかに,そういう物理的環境では本機くらいのキーボードが備わってないとカチョカチョ打てないと思います.その点で良い機械だと思います.一方で,そういう模範的運用を阻む要素が本機にはあって,電源まわりが如何ともしがたいのです.

 本体左側面に USB のコネクタがあるのですが,そこからは充電できません.
 本体右側面に電源コネクタがあり,専用のACアダプタを介して家庭用電源から採ることしかできません.アダプタは巨大で,ケーブルも太くて長い立派なものです.電池はそこそこ持つのでしょうが,「カフェでお仕事」を気取った後は充電のことを考えなければならないし,そのためにアダプタ一式を持ち歩く必要があります.本体と同等以上の嵩高な装備です.まぁアダプター等は車の中にあると思うと心強いですが.

 あと,キーボード主体の使い方であっても,ときどき,ディスプレーをタッチパネルとして使用する必要が生じることがあります.多くの場合はキーボードの Menu からたどれるのですが,どうしてもタッチパネルからの操作が必要なことが出てくるのです.
 マヌケなことにスタイラスでタッチパネルを突くと,本機は向こう側に倒れます.笑える仕様.慣れれば倒れないように左手を添えて右手でスタイラスを操作,みたいな使いこなしになるんでしょう.

 漢字の変換は他の Android 機に比べて断然快適(ATOK が居るらしい)ですが,キーピッチが狭い(前後に)ため,普通にタイピングできる,というほどではありません.
 この,書く系の Android で,結局,何を書くかというと,文章よりは HTML とか JavaScript です.よく使うタグを登録しまくって,ローカルの HTM を手直しするのには便利な機械になりました.
 Android でのテキスト編集には JotaTextEditor が便利です.PC では TeraPad,Mac では mi,手になじむ道具というのは,あって当たり前になってしまい,逆に,無いと途方にくれる物です.そういう意味で,キーボードもあるのが当たり前で,普通にあってほしいと思います.

 このテの変な機械を買ってしまう病気です.IS01(Android)やPC-Z1(Ubuntu)も所有しています.いずれもハードキーボード付きの機種です.
 そこまでして付けるか? な機種群であり,そこまでして付けてコレ? な機種群でもあります.これらの中ではギリギリ実用的な「書く系」と認められるのが本機です.

↑ 文頭へ ↑