ツノヤハズモドキの説明

Demoid's Island
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【BEETLOID? DEMOID? ツノヤハズモドキ】

 このツノヤハズモドキはツノヤハズ・シリーズの超基本形です.ほとんど骨抜き.シリーズのテーマ,肝心の要素が全く盛り込まれていないのが,この BEETLOID? DEMOID? ツノヤハズモドキなのです.

 「両性生殖」が未搭載 … つまり単為生殖です.
 「突然変異」も未搭載 … 最初にばら撒いた個体がクローン増殖するだけ.変異個体は出現しません.よく殖えますし,一匹の生き残りからも復活するしぶとさはありますが,長期的には絶滅あるのみ.全体の多様性は減る一方です.

 「遺伝」と「適応」は入ってます.たっぷり.むしろ「遺伝」は濃いめ,完璧です.猛伝の激伝,いわば完伝.完璧に遺伝します.完全無欠の遺伝システム … つまり突然変異なしです.




ツノヤハズなどの基本ルール(上)とマメヤハズの拡張ルール(中),
そしてツノヤハズモドキの縮小ルール(下)の個体属性

 個体の遺伝情報は実質的に[頭胸色彩],[翅鞘色彩],[高度適応]の3つだけ,こららが完璧に遺伝するわけです.
 [性]もありますがこれは♀で固定.単為生殖です.両性生殖つまり交雑に関与する3形質(の遺伝情報)はありません.

 ツノヤハズモドキの飼育システム(DEMOID)では,最初にランダムな組み合わせの形質をもった個体をばら撒きます.混沌とした状態です.
 ただ,この驚異的な多様性は数世代のうちにどんどん減少します.
 高度適応が「ハズレ」だった個体は一代で滅び,たまたま「当り」だった個体は生き延び,殖えるでしょう.ていう感じで「適応」が作用しているわけです.
 ただ,適応に関する形質が完璧に遺伝してしまうので,エージェント(ツノヤハズモドキ)は隣接した好適地に適応 … とかしないわけです.要するに進化しません(キッパリ).

 それでも,生き残っている個体はそれぞれ当たった地域でそれなりに生き延びており(循環論法),地域ごとにそれぞれ違う個体群が繁栄します.たいへん「多様性」っぽい光景が出現します,一見.


【で?】

 で,何が言いたいかというと,安易に「進化」とか「種」とか言うべきではないぞ,という辺りのことです,たぶん(考え中).

 ツノヤハズ・シリーズのテーマは「種」なのですが,特に種分化などの「種現象」が成立する要因として必須なのは両性生殖だけだと主張しています.「適応」などの要因を盛り込まなくても種現象はおこるぞ,とか,両性生殖がないところに「種」はないぞ,とかいう主張なわけです(種についての作者の意見).
 で,このツノヤハズモドキでは種現象とみなせる事は起こりませんし,「種(species)」と呼ぶべきものは成立しません.定義もできません.こういうのは「型(form)」でしかないでしょ? 「型」で十分でしょ? という,まぁ逆説的な説得なわけです.